【レポート】研修講師養成講座「トレイン・ザ・トレーナー」を受講してきました

【レポート】研修講師養成講座「トレイン・ザ・トレーナー」を受講してきました

Clock Icon2020.10.21

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こんにちは。HIRANO@おんせん県おおいた です。

今回のブログはテクノロジーからちょっと離れます。 でも、テクノロジー人材の育成に深く関連している話題です。 いつものDeveloper.IOとはちょっと違う雰囲気ですが、ぜひ最後までお読みください。

トレイン・ザ・トレーナーとは

英語表記だと、"Train the trainer" つまり、 「研修講師の研修」という意味になります。 でも、「それ何?」って感じですよね。

業務経験が豊富になった頃、ある日若手エンジニアを育てるための研修講師を依頼された、という方、いらっしゃいませんか。

私そうでした。20年くらい前です。 自分の経験と知識を元に、資料を準備して、講義を行う。何も疑問を持たずに、やってきました。

でも、業務スキルだけでなく、研修を行うスキルを上げることで、研修の成果を向上させることがでるんです。 「トレイン・ザ・トレーナー」はこの「研修を行うスキル」を身に付けるための研修ということになります。

この「トレイン・ザ・トレーナー」を受講してきましたので、簡単にまとめたいと思います。

成人学習

「トレイン・ザ・トレーナー」のベースとなるのが「成人学習」です。初めての言葉でしたが「子供の学習と成人の学習は違う」というところが基本となります。

この成人学習はMalcolm S. Knowles博士が提唱した理論がベースになります

  • 成人は自分たちが学ぶことについてその計画と評価に直接関わる必要がある(自己概念と学習への動機付け)。
  • (失敗も含めた)経験が学習活動の基盤を提供してくれる(経験)。
  • 成人は、自分たちの職業や暮らしに直接重要と思われるようなテーマについて学ぶことに最も興味を示す(学習へのレディネス)。
  • 成人の学習は、学習内容中心型ではなく、問題中心型である(学習への方向付け)。

出典 Wikipedia

この理論を実践できるようになるための研修が、「トレイン・ザ・トレーナー」ということになります。

カリキュラム

研修の内容はこんな感じです。教科書を読むだけでなく、やってみたり、チームで議論したり、振り返ったりして、理解を深めていきます。

内容
1 学習を始める前に
2 成人学習
3 研修準備:学習目標の設定方法
4 研修準備:教育手法の選択
5 研修準備:教授戦略プランの作成
6 研修の進め方
7 具体例と喩え話
8 発問の有効利用
9 効果的な質疑応答
10 視聴覚教材の作成と活用
11 プレゼンテーション演習
12 研修内での様々な問題解決
13 まとめとふりかえり

振り返り

研修を進めていくにつれ、この研修自体がこのカリキュラムを実践していることに気付きました。 講師の方の進め方が「6章研修の進め方」を実践していたり、各章に記載されている学習目標が「3章学習目標の設定方法」の良い例そのままだったりという感じです。

また、勉強会等での「登壇」と、研修における「講義」はプレゼンという点では似ていても、本質的に異なるということも強く認識した研修でした。

4日間という少し長めの研修でしたが、ほんと楽しくて、気付いたら最終日になっていました。 これから自分もこんな楽しい研修を開催したいと実感しました。

まとめ

技術に詳しいだけでは、生かせる技術を伝授するのは簡単ではないということを、この研修を通じて反省しました。今後若手エンジニアを育成したいと考えている中堅エンジニアの皆さん、是非一度「トレイン・ザ・トレーナー」を検討してみてはいかがでしょうか。

研修情報

研修内容の詳細や、今後のスケジュールはこちらで確認できます。

トレイン・ザ・トレーナー ~研修講師養成講座~

謝辞

トレノケート鈴木講師とフィードバックいただいた受講者の皆さんに感謝です。ありがとうございました。

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